4.4.3チェックマスタ
(1)薬剤と病名
(2)診療行為と病名
(3)薬剤と併用禁忌
(4)診療行為の併用算定
(5)チェック項目の複写機能
(6)チェックマスタリストの印刷
「1 薬剤と病名」・・・・・・・・・ | ユーザーにより登録を行います。 各医療機関独自のチェック内容をユーザーが自由に登録・変更することができます。 |
「2 診療行為と病名」・・・・・・ | ユーザーにより登録を行います。 各医療機関独自のチェック内容をユーザーが自由に登録・変更することができます。 |
「4 薬剤と併用禁忌」・・・・・・ | ユーザーにより登録を行います。 データチェック時の参照データとします。 |
「5 診療行為の併用算定」・・ | センターからチェックデータの情報提供を行います。 また、ユーザーが自由に登録・変更することもできます。 |
<チェック項目説明>
■「1 薬剤と病名」・・・該当の薬剤投与があったときに適用コード(適用病名)に登録されている病名が、
患者の病名として登録されていない場合 → 「41 データチェック」にてリストに印刷することができます。
診療行為入力画面での入力時はチェックを行いません。
<例>薬剤「プラチビットカプセル0.25μg」 適用病名「骨粗鬆症」を登録する
(1) 各項目の入力を行います。
チェック区分に「1 薬剤と病名」を指定し、診療行為コード欄に診療行為コードを入力します。
コードが不明な場合は「検索」(F9キー)を押下するかまたは直接、診療コード欄へ検索文字列を入力して
該当する薬剤を選択します。なお、診療行為コード欄からの検索を行うときは全角5文字以上の入力がされた場合にも全角4文字を入力対象とします。
有効年月日は有効期間を設けない場合、未入力でEnterキーを押し"0000000"〜"9999999"(無期限)とします。
ファンクションキーの説明
「戻る」(F1キー)
元の画面へもどります。
「クリア」(F2キー)
現在表示している内容をクリアします。
「リスト」(F4キー)
帳票出力設定画面へ遷移し、チェック区分毎に登録されているチェックデータ内容の印刷を行います。
「検索」(F9キー)
検索画面へ遷移し、文字による検索を行います。
「確定」(F12キー)
適用コード設定画面へ遷移します。
(2)「確定」(F12キー)で設定画面へ遷移します。
適用コードに 傷 病名 マスタ コードを入力します。 傷病名マスタコードとは厚生労働省が定めたレセプト電算処理システムのコードのことであり、7桁の数字で構成されています。(ZZZを含む修飾語コードはコード入力対象外です。)自院コードによる入力はできません。(診療行為・薬剤の場合は自院コードによる適用コード欄の入力が可能です。)
傷病名マスタコードが不明な場合には、以下の方法から名称による検索が行えます。
適用コード欄に直接、検索文字列の入力を行います。前方一致検索となります。
該当する病名が1件のみの場合、適用コード欄は傷病名マスタコードに置き換えて表示します。名称欄の表示も行います。
該当する病名が1件以上の場合、検索画面に対象の病名を表示します。病名の選択を行います。
「検索」キーを押下して遷移した検索画面より文字による検索を行います。
(検索例)
↓
適用コード欄は、最大100項目までのコード入力および名称表示が可能です。
内容確認後は、「確定」(F12キー)を押下します。確認メッセージを表示しますので、「OK」ボタンを押下して登録を行います。
ファンクションキーの説明
「戻る」(F1キー)
元の画面へ戻ります。
「削除」(F3キー)
登録済みのチェック内容をデータベースから消去します。
「前頁」(F6キー)
21行以上の適用コードが存在するとき、前ページに戻ります。
「次頁」(F7キー)
21行以上の適用コードが存在するとき、次ページへ遷移します。
「複写」(F8キー)
既に登録済みのチェックマスタ内容よりチェック項目の複写が行えます。
「検索」(F9キー)
検索画面へ遷移し、名称による検索が行えます。
「印刷」(F11キー)
現在表示している画面の内容を印刷します。
「確定」(F12キー)
入力内容をデータベースに登録します。
なお、適用コードに接頭語、接尾語の入力はできません。
■「2 診療行為と病名」・・・ | 該当の診療行為の入力があるときに適用コード(適用病名)に登録されている病名が、患者の病名として登録されていない場合 → 「41 データチェック」にてリストに印刷することができます。診療行為入力画面或いは病名登録画面での入力時のチェックは行いません。 |
↓
(2)適用コードに病名コードを入力します。
内容を確認後は、「確定」(F12キー)を押下して登録を行います。
なお、適用コードに接頭語、接尾語の入力はできません。
■「4 薬剤と併用禁忌」・・・ | 診療行為入力画面で入力した薬剤と、過去に使用した薬剤との併用禁忌があった場合 → 診療行為画面で入力時に併用禁忌チェックを行い、禁忌薬剤一覧を表示します。 ただし、ここで登録された内容は診療行為入力時の併用禁忌チェックには使用されません。「41 データチェック」においてのみ、使用することになります。 |
<薬剤と併用禁忌の期間設定>
薬剤の併用禁忌チェックには期間(月数)の設定が行えます。設定により'当月と前月'など、過去に遡って併算定チェックを行います。設定方法は、システム管理マスタの"1008 チェック機能制御情報"を参照して下さい。
■「5 診療行為の併用算定」・・・ | 診療行為入力画面で入力した診療行為と、当月内に入力のあった診療行為との併用禁忌があった場合 → 診療行為入力画面にエラーメッセージを表示し、入力不可とします。ただし、画面上で併算定チェックが行えるデータは算定履歴に記録されているデータのみを対象としています。その為、その他のデータについては「41 データチェック」にてリストの印刷を行い、チェックします。 |
以下の画面は例として"特定疾患療養指導料"について、センターより標準提供されているチェックデータ内容を表示しています。
(5)チェック項目の複写機能
「複写」(F8キー)を押下して遷移するチェック項目複写画面では、既に登録済みのチェックマスタからチェックされる項目を複写して新たなチェックマスタの設定が行えます。これにより、チェック対象となる適用コードの入力作業を軽減することができます。
[説明の文中に出てくる“チェックする項目”、“チェックされる項目”について]
各チェック区分の名称で最初にある内容(薬剤または診療行為)を“チェックする項目”、最後にある内容(病名または薬剤または診療行為)を“チェックされる項目”と、統一した名前に置き換えて説明しています。
チェック区分 |
“チェックする項目” |
“チェックされる項目” |
1 薬剤と病名 |
薬剤 |
病名 |
2 診療行為と病名 |
診療行為 |
病名 |
4 薬剤と併用禁忌 |
薬剤 |
薬剤 |
5 診療行為の併用算定 |
診療行為 |
診療行為 |
なお、各漢字名称欄の名称は“チェックする項目”を表示しています。
項目の説明
画面を(画面左側=複写先)、(画面右側の上部=複写元)、(画面右側の下部=登録済みのチェックする項目一覧)の3つに分けて説明を行います。
(画面左側=複写先)
「チェック区分」、「有効期間」、「漢字名称」
現在の画面から「戻る」キーを2回押したチェックマスタ設定画面での入力内容を表示します。ここに表示される内容は、既にチェックマスタに登録済みの“チェックする項目”となります。
「適用名称一覧」
上記「チェック区分」、「有効期間」、「漢字名称」のときに“チェックされる項目”の適用名称を一覧に複写、表示します。複写方法は以下に例を挙げて説明しています。
(画面右側の上部=複写元)
「チェック区分」、「有効期間」、「漢字名称」
登録済みの“チェックする項目”一覧で選択した名称を表示します。
「適用名称一覧」
登録済みの“チェックする項目”一覧で選択された内容に対して、“チェックされる項目”の適用名称を一覧表示します。この一覧表が複写元となります。
(画面右側の下部=登録済みの“チェックする項目”一覧)
「チェック区分」
チェックマスタ設定画面で選択されたチェック区分を表示します。
「基準日」
システム日付を初期表示します。基準日は変更可能であり、基準日が有効期間内であるときに適用名称一覧へ該当する“チェックする項目”を表示します。
「名称」
“チェックする項目”について、名称検索することができます。入力した文字列は前方一致検索となり、該当する名称があれば下の一覧へ表示されます。
「適用名称一覧」
「チェック区分」、「基準日」、「名称」から検索した“チェックする項目”をアイウエオ順に一覧表示します。
ボタンの説明
「追加」ボタン
複写元の一覧からクリックして選択された項目について、複写先の一覧へ複写を行います。
「全て追加」ボタン
「追加」ボタンが指定した項目のみを複写するのに対し、「全て追加」ボタンは複写元の一覧に表示されている全ての項目を一度に複写します。
なお、複写元の一覧に有効期限切れ等により「★削除済み★」と表示のある項目、または病名の場合に5桁の数字のみ表示されている項目については、複写することはできません。
「削除」ボタン
複写先の一覧に表示のある項目について、指定した項目の削除を行います。
ファンクションキーの説明
「戻る」(F1キー)
元の画面へ戻ります。
「前頁」(F9キー)、「次頁」(F10キー)
登録済みの“チェックする項目”一覧は50件ずつの表示となるため、50件以上ある場合は「前頁」「次頁」キーにより表示を切り替えます。
「確定」(F12キー)
複写したチェック項目を確定します。
<例> プラチビットカプセル0.5μg に コバルファカプセル0.5 0.5μg のチェック内容(病名)を複写する
例では、“チェックする項目”がプラチビットカプセル、“チェックされる項目”はコバルファカプセルのチェック内容から複写した病名、となります。
登録済みの“チェックする項目”一覧から、コバルファカプセルをクリックします。一覧の中から該当の“チェックする項目”を検索するにはスクロール、「前頁」「次頁」で探す他に、名称欄から前方一致をした検索結果により絞り込んで探すこともできます。
↓
複写元の一覧に表示されている内容が、複写可能な“チェックされる項目”となります。上記例で5つの病名全ての複写を行う場合には「全て追加」キー、選択した内容のみ複写する場合には「追加」キーを使用します。複写元の一覧の行番号“3”と“5”を除いた病名について、複写を行ってみます。
↓ 選択後は「追加」ボタンを押下します。
複写した内容から項目を削除する場合には、複写先の一覧から削除する項目を選び(複数選択可)「削除」ボタンを押下します。
複写した内容に間違えが無ければ、「確定」(F12キー)を押下します。適用コード設定画面に戻り、複写された項目は適用コード欄および名称欄に表示しますので、内容確認後は「確定」(F12キー)を押下して登録を行います。
(6)チェックマスタリストの印刷
「リスト」(F4キー)を押下すると帳票出力設定画面へ遷移します。チェック区分を指定して、「印刷開始」(F12キー)を押すと該当チェック区分の内容一覧表を印刷することができます。
<例1>チェック区分「薬剤と病名」 に登録されている内容全てのチェック一覧を印刷する
(1)「薬剤と病名」をクリックして指定します。出力指定順を選択します。
(2)「印刷開始」(F12キー)を押すと確認メッセージを表示します。
「F1:戻る」を押下すると、元の画面へ戻ります。
「F12:印刷する」を押すと「処理結果」画面へ遷移し、印刷データ作成処理を開始します。処理後は印刷を行います。
「F11:印刷しない」を押した場合、「F12:印刷する」押下時と同様に「処理結果」画面へ遷移して印刷データ作成処理を開始しますが印刷は行いません。印刷を行う場合には、「再印刷」(F5キー)画面で指定した帳票を印刷することができます。また、「再印刷」画面よりプレビューで確認することもできます。
項目の説明
□[各チェック区分]ボタン
印刷対象とするチェック区分を選択します。複数選択も可能です。
□[診療行為コードで絞込む]ボタン
選択したチェック区分に対して、チェックマスタに登録のある診療行為コードによる印刷の範囲指定をすることができます。
<開始診療行為コード・終了診療行為コードについて>
□[出力順指定]ボタン
出力指定順を選択します。出力順指定を行うことで印刷結果を指定した順に編集します。デフォルトは“診療行為コード順”となります。
なおチェックをかけるコードについて、点数マスタの有効期限が既に切れているものについては、現在有効なコードのあとにまとめて編集されます。このとき有効期限切れのコードは、出力順の指定にかかわらず全て診療行為コード順に印刷を行います。
ファンクションキーの説明
「戻る」(F1キー)
元の画面へ戻ります。
「クリア」(F2キー)
現在指定されている内容をクリアします。
「再印刷」(F5キー)
以前に処理を行った一覧の中から指定して再印刷が行えます。
「情報削除」(F11キー)
エラーが発生して処理が正常に終了しなかった場合に処理内容の情報削除を行います。
「印刷開始」(F12キー)
印刷データ作成処理を開始します。
「処理結果」(Shift+F12キー)
処理の経過および結果を確認できます。
指定したチェック区分に診療行為コードを入力することにより、一覧表に編集する診療行為を絞り込んで印刷することができます。
<例2>チェック区分「診療行為の併用算定」 に登録されている「111700210 初診(診療所)」の併算定不可診療行為のチェック一覧を印刷する
(1)「診療行為の併用算定」と「診療行為コードで絞込む」をクリックします。診療行為コードで絞り込みを行うボタンをクリックすると診療行為コードの入力が可能となります。開始診療行為コード欄(画面右側)に「111700210」を入力したとき、その下にある診療行為名称欄を自動表示します。登録があるコードならば黒色の文字で診療行為名を表示し、登録のないコードであれば青色の文字で表示を行います。
例では、チェック区分「診療行為の併用算定」に、「初診(診療所)」の診療行為コードが登録されているので診療行為名は黒字で表示を行います。
登録がない場合の画面例は以下のとおり、青字で表示されます。
上記検索内容で「印刷処理」を行った場合、「111700210 初診(診療所)」での登録はありませんが、「111700210」以降のコードで対象の診療行為コードがある場合には印刷データ処理を開始します。対象となる登録済みの診療行為コードがない場合には、処理結果画面に“処理対象のデータがありませんでした”と表示して処理は終了します。