2.6 病名
2.6.1 病名登録![]() |
<診療科の選択について>
診療行為等の他業務から患者情報を引き継いで病名登録へ遷移した場合、診療科も引き継ぎその診療科を表示します。
システム管理の診療科情報に1科のみ登録されている場合は、その診療科を初期表示するため診療科の選択はスキップします。
診療科が2科以上ある場合で患者を呼び出した際の診療科の初期表示については、以下のとおりです。
1)該当患者に診療行為入力内容がある場合・・・最終受診日の診療科を表示します。
最終受診日に複数科受診している場合には、最初に登録された診療科を表示します。
2)該当患者に診療行為入力内容が無い場合・・・診療科欄は空白表示します。
該当する診療科を選択する必要があります。
診療科に「00 全科」を選択した場合は全科の病名を表示します。
(旧総合病院の場合は「全科」表示はしません)
<病名の初期表示について>
病名の初期表示は診療年月日の日付より当月有効な病名のみ表示します。
コンボボックスを選択することにより、表示内容を切り替えます。
「0 当月」・・・当月有効な病名のみ表示
「1 前月」・・・前月に有効な病名のみ表示
「2 全体」・・・登録されているすべての病名を表示
表示の切り替え方法については、ファンクションキー(Shift+F9キー)あるいはマウスで切り替えます。
<入院・入院外の病名表示について>
“入外区分”欄で「1 入院」または「2 入院外」を選択して登録された病名は、「入・外」(Shift+F11キー)あるいはマウスで表示画面を切り替えて入院・外来分のみを表示することができます。なお、入外区分欄が選択されなかった(空白)病名については、切り替えボタンの選択にかかわらず全ての画面に表示を行います。デフォルトは、「0 入院・入院外」を表示します。
「0 入院・入院外」・・・入外区分で「1 入院」または「2 入院外」を選択した病名のどちらも表示します。 また、入外区分が選択されていない病名についても表示を行います。
「1 入院」 ・・・入外区分で「1 入院」を選択した病名および選択の無い病名を表示します。
「2 入院外」 ・・・入外区分で「2 入院外」を選択した病名および選択の無い病名を表示します。
患者に登録されている病名が病名一覧に表示されます。
新たな病名の追加登録時は、そのまま病名コード〜保険病名の各項目の入力を行います。
開始日については、入力しない状態で「登録」すると患者番号欄下の診療年月日の日付で登録を行います。
入力後、「登録」(F12キー)を押下すると患者病名マスタに登録します。
![]() |
![]() |
<労災保険・自賠責保険の場合>
医保の場合の入力と同様となります。
但し、各レセプトへ病名を印字させるためには"保険適用"欄へ労災保険または自賠責保険を選択することが必須となります。
病名の内容に変更がある場合は、病名番号を入力するか、またはマウスで該当行をクリックして内容を表示後に修正をします。
修正後、「登録」(F12キー)を押下すると変更後の病名内容を患者病名マスタに登録します。
病名を削除する場合は、病名番号を選択して病名内容を表示後に「削除」(F8キー)を押下すると患者病名マスタから削除します。
項目の説明
[病名番号]・・・・・・ |
修正する病名を病名一覧の番号で入力します。 ※1(詳細は、ファンクションキーの説明の最後で説明しています。) |
[入力診療科]・・・・ | 病名を入力する診療科を選択します。 全体表示または別の科を表示させながら選択した診療科へ登録が出来ます。 |
[病名コード]・・・・・ | ※2(詳細は、ファンクションキーの説明の最後で説明しています。) |
[病名]・・・・・・・・・・ | 以下に挙げる3つの方法のいずれかを使用して傷病名の入力を行います。
|
[カルテ病名]・・・・・ | レセプト上とカルテ上の病名を異なる病名とする場合に、カルテ用に表示する病名を最大40文字まで入力できます。 なお、レセプトとカルテの病名を同一とする場合には[病名]欄への病名入力のみとし、[カルテ病名]欄の入力は必要ありません。 |
[開始日]・・・・・・・・ | 該当病名の診療開始日を入力します。(未入力時はシステム日付を自動でセットします) 開始日にオンライン日付より大きい日付が入力された場合、開始日を入力時に警告メッセージを表示します。 |
[転帰]・・・・・・・・・・ | コンボボックスから選択します。
「8 移行」の転帰区分が登録された病名については、レセプトまたはレセプト電算処理データに記載されません。病名の履歴は残すが、レセプトへの記載は行わない場合に使用できます。 (例)胃潰瘍が胃癌に進行した場合に胃潰瘍に「8 移行」を登録したとき、病名の履歴として胃潰瘍は残るが、レセプトへの記載は行わない。 |
[転帰日]・・・・・・・・ | 転帰事由の状態になった日を入力します。 [転帰]欄を選択したとき、[転帰日]の初期表示はシステム日付を表示します。 転帰日の入力は短縮入力が可能です。
|
[疑い]・・・・・・・・・・ | 入力した病名が"疑い"もしくは"急性"にあたるものについて、 病名コードまたは病名欄で"疑い"等をつけていない病名にはコンボボックスから 選択します。これにより、レセプトへは"の疑い"もしくは"急性"をつけた病名が表示されます。 病名コードまたは病名欄で病名に"の疑い"をつけた場合は、自動的に選択されます。 |
[主病名]・・・・・・・・ | 入力した病名を主病名とするとき、「1 主病名である」を選択します。 |
[疾患区分]・・・・・・ | 入力した病名が特定疾患病名にあたるとき、コンボボックスから選択します。 通常は、入力した病名に対応する傷病名マスタにより自動入力されます。 |
[入外区分]・・・・・・ | 区分を指定しない場合(空白)は、入院、外来両方のレセプトに病名を表示します。 "外来のみ"または"入院のみ"に病名を表示する場合にはコンボボックスから選択します。 入院・外来で主病名が異なる場合など、同一病名を入院、外来別に登録するときにも使用します。 |
[保険適用]・・・・・・ | 区分を指定しない場合(空白)、全ての保険組合せを対象にレセプトに病名を表示します。 保険適用欄を選択した場合は、その保険組合せのみのレセプトに病名を表示します。 なお、労災・自賠責保険の場合には必須選択して下さい。 |
[レセプト表示]・・・・ | レセプトへ病名を表示させない場合に「1 表示しない」を選択します。 |
[レセプト表示期間] | 入力した病名をある期間だけレセプトの表示させる場合に使用します。 病名開始日より暦月で何ヶ月間レセプトに表示するかの月数を入力します。 |
[保険病名]・・・・・・ | 必須入力項目ではありません。また、当該項目を設定しないとレセプトへ記載されないということもありません。 当該項目は、入力した病名が医学的根拠によるものか、保険請求によるものかを 識別する為に設けたものです。(※将来的に統計などで使用を考えています。) |
ファンクションキーの説明
「戻る」(F1キー)
遷移元の画面へ戻ります。
「クリア」(F2キー)
入力途中の病名の項目情報をクリアします。
もう一度押すことにより一覧画面に登録修正された内容がクリアされ、患者番号の入力の状態になります。
「前回患者」(F3キー)
各種処理での前回処理した患者を対象とする場合に使用します。
「入力CD検索」(F4キー)
自院で編集した病名の登録を行います。(2.6.2へ)
「入力CD」 (Shift+F4キー)
自院病名登録の画面へ遷移します。(2.6.2 へ)
「病名検索」 (F5キー)
病名検索の画面へ遷移します。(2.6.3 へ)
「手術歴」 (Shift+F6キー)
過去に行った手術の一覧およびレセプトの摘要欄に手術歴の記載を行う場合に記載するコメントを登録します。
「前頁」(F6キー)
「次頁」(F7キー)
病名の表示は一画面に200まで表示します。
200以上病名がある場合は「前頁」「次頁」キーにより表示を切り替えます。
「削除」 (F8キー)
選択した病名内容をマスタから削除します。
「氏名検索」 (F9キー)
氏名検索の画面へ遷移します。
「当月」(Shift+F9キー)
一覧表示する病名の切り替えをします。
切り替えは次の順番で切り替わります。
「当月」→「前月」→「全体」
↑ ↓
←-------------
「予約登録」 (F10キー)
予約登録業務へ遷移します。
「CD表示」 (Shift+F10キー)
入力されたコードを表示します。
または直接病名に入力された文字列が傷病名マスタと一致した場合コードを表示します
。
一致しない場合には"0000999"が表示されます。
複数病名が入力されている場合は空白行をあけて、区切って表示します。
「受付一覧」 (F11キー)
受付一覧の画面へ遷移します。
「入・外」 (Shift+F11キー)
一覧表示する病名を入外別に画面表示します。押下する毎に「入院・入院外」、「入院」、「入院外」と表示を切り替えます。
「登録」 (F12キー)
画面内での編集された患者病名をマスタに登録します。
※1.[病名番号]欄について
[病名番号]欄は登録済みの病名を画面下部へ呼び出すときに該当番号を入力して使用する他に、複数の病名を選択し、まとめて登録内容の変更をすることが出来ます。
【病名番号欄を使用しての内容変更】
「病名番号」項目の入力フォーマットは、以下のとおりです。
[.(病名番号)/転帰/転帰日/疑い/主病名/疾患区分/入外区分/保険適用]
先頭に入力した「.(ピリオド)」を簡単修正機能の識別子とします。
病名番号の指定は "," で区切り5つまで指定出来ます。
各項目の設定済みの値を取り消すには "−" を入力します。
(入力例1)
病名番号の1と4の傷病名について、疑いフラグを取り消す場合
[.1,4///−/] と入力します。
「.」以下は複数の病名を選択することが出来ます。
番号1と3と4を選択する場合:「.1,3,4/〜」
番号1と3〜5を選択する場合:「.1,3−5/〜」
すべてを選択する場合:「.*/〜」
(入力例2)
病名番号2と3の傷病名を治癒(3/30)と修正します。
[.2,3/1/4160330]と入力します。
↓病名番号2,3が治癒(3/30)となります。以下の画面例では診療年月日欄の日付より前の月に治癒しているため表示切り替えを当月から「2 全体」へ変更して画面に表示しています。
(入力例3)
病名番号1,4の傷病名の入外区分を外来に変更する場合
[.1,4//////2]と入力します。
【病名番号欄から、簡単修正機能を使用しての内容変更】
病名番号欄にて複数の病名を選択し、簡単修正機能画面を見ながら修正することが出来ます。
病名番号に簡単修正機能識別子の[.病名番号,病名番号]を入力しEnterキーを押下します。
(入力例)
病名番号1〜3を選択し修正する場合
[.1−3]と修正を行う病名を指定後、Enterキーを押下すると簡単修正機能画面を画面表示します。
内容を修正後、「登録(F12キー)」を押下します。
この例での修正内容は病名番号1,2,3番の病名に反映されます。
※2.[病名コード]欄について
7桁で最大6つまでの病名コードが入力できますが、修飾語コード(接頭語、接尾語)との組み合わせにより
一度に登録される病名の数は変わります。
修飾語コードは7桁のうち、先頭3桁がZZZで表されています。
修飾語コードの入力は先頭に「.」を付けることにより省略入力することができます。
【例】「ZZZ5007」 → 「.5007」
病名コードは、修飾語コードの組み合わせにすると修飾語コード(接頭語)を
複数+傷病名コード+修飾語コード(接尾語)を複数の組み合わせとなります。
【例】「ZZZ4012」+ 「4309001」 + 「ZZZ8002」
"急性" +"くも膜下出血" + "の疑い"
編集後:"急性くも膜下出血の疑い"
病名コード欄に「//」を入力することにより、「入力コード検索」画面を呼び出します。
また「//nnn」(nnnは分類コード)を入力すると分類コードを入力された状態で表示をします。
<病名コードの挿入・削除>
病名コードの末尾に「+」「−」を付けることにより、入力済みの病名コードの追加・削除をすることが出来ます。
半角全角どちらでも入力可能です。
病名コードの挿入は病名コード欄に「+」[Enter]を入力します。
病名コードの削除は病名コード欄に「−」[Enter]を入力します。
<自院入力コードの入力について>
自院病名入力コードの「部位」のコードが6つの入力欄に1つ以上存在する場合は、1病名の組み立てと判断し複数病名入力は出来ません。
自院病名入力コードの「部位」のコードが存在しない場合は、自院入力コード・病名マスタコード混在での複数病名入力は可能となります。
病名入力のチェックは、接頭語・病名・接尾語の順序チェックを行います。ただし、自院入力コードの「部位」についての順序はどこでも可能とします。
末尾に「部位」を入力された場合は括弧で始まる名称かチェックを行い、括弧が無い場合は警告メッセージを表示します。
警告メッセージですので入力は可能とします。
入力例)「部位」「接頭語」「病名」「接尾語」
「接頭語」「部位」「病名」「接尾語」
「接頭語」「病名」「部位」「接尾語」
「接頭語」「病名」「接尾語」「部位」
病名マスタコード+自院コード混在の入力も出来ますが、組み立てた病名のすべてのコードが22以上となる場合は、自動的に編集病名として"0000999"をセットします。
病名コードを入力するとコードに一致する病名が表示されます。
その後病名欄で病名を編集した場合でも表示されている病名コードは再表示されません(最初に入力した病名コードを表示します)。
内部的にはコードの再検索を行っていますので「CD表示」(Shift+F10キー)では再検索された病名コードが表示されます。
病名マスタと一致しない場合は「CD表示」で"0000999"が表示されます。この場合も病名コード欄は最初に入力したコードが表示されます。
<未コード化傷病名(病名編集)について>
レセプト電算処理システムでは厚生労働省が定めた統一コードを使用して請求を行いますが、この傷病名マスタコードに該当が無い傷病名や、コードによる組み立てが出来なかった傷病名については未コード化傷病名としてデータを作成します。病名登録画面では保険組合せ一覧の左側上部に「病名編集」と表示されているものについては、未コード化傷病名の扱いとします。
・未コード化傷病名の病名文字数について
レセプト電算処理にて請求を行う場合は、未コード化傷病名の病名は最大20文字までとなります。ただし、システム管理マスタ「2005 レセプト・総括印刷情報」の “傷病名編集区分”にて、「0 主病名の編集を行わない」以外の設定をしており、未コード化傷病名を主病名とした場合には、システム側で病名末尾に“(主)”と付けるため17文字までに文字数は制限されます。
上記のように一定文字数を超えた場合、病名の文字数についてチェックを内部で行い「病名編集」の表示文字は赤色で表わします。
・「文字超過」の表示について
上記のような未コード化傷病名では無いにもかかわらず、以下の条件のときにレセプト電算処理では未コード化傷病名となる場合があります。この場合、病名の文字数のチェックを内部で行い、警告として「文字超過」と赤色の文字で表示します。
[条件]
・病名が廃止病名または移行病名を置き換えなかったとき、廃止年月日が病名開始日より小さい場合で文字数がオーバーしている場合
・21個のコードで組み立てた病名に疑いフラグや主病名フラグを設定した場合
(注意)ver.2.1.0より以前に登録したデータは選択するだけでは「文字超過」の表示はされません。
病名を選択後、「登録」(F12キー)をすると再度病名を読み込むため、次回選択時より「文字超過」を表示することができます。
なお、システム管理マスタ「2005 レセプト・印刷情報」にてレセプト電算処理の設定がされているときは、データチェックの「5.患者病名」を選択すると病名文字数のチェックを行います。レセプト電算データを提出時にはデータチェックで確認することを推奨します。
病名マスタに移行先コードがあるとき、移行先病名の内容が表示されます。
移行先の病名に置き換える場合には「OK」ボタンを、置き換えずに入力した病名とする場合には「NO」ボタンを選択します。
移行病名チェックについて
移行病名のチェックについては病名入力時にチェックします。
"NO"を選択し登録した病名については登録内容を変更する場合にはチェックされません。
病名マスタに移行先コードがなくて廃止年月日がある場合(99999999以外)、廃止病名であることをエラーメッセージで表示します。
廃止病名チェックについて
廃止病名のチェックについては病名入力時にチェックします。
"NO"を選択し登録した病名については登録内容を変更する場合にはチェックされません。
※廃止病名については登録していただいて問題ありません。
紙レセプトに表示する場合はそのまま記載します。
レセ電の場合は未コード化傷病名として編集されます。