2.7 収納
「収納」の主な動作
・収納請求一覧画面では、月毎に患者の請求金額、未収金額を確認することができます。
   また、診療科別に検索して表示することも可能です。
・請求に対する入金・返金等の処理を行うことができます。
・"会計照会"画面で剤の変更等を行った場合に、自動で収納情報を更新します。(剤変更、保険一括変更を除く)
2.7.1 患者の指定
2.7.2 請求の照会
2.7.3 請求内容の詳細を照会
2.7.4 一括・個別入金の入金処理
2.7.5 支払証明書(年間領収書)の発行
2.7.6 一部入金(返金)の領収書発行

2.7.1 患者の指定

他業務(診療行為など)で患者を呼び出した状態で収納登録画面へ遷移した場合には、患者情報を引き継いで表示を行います。
 病名登録画面から患者を呼び出す場合は、初期画面としてクリアされた状態で表示されます。



患者の呼び出しには、患者番号入力欄に患者番号を入力するか、検索する患者の名字或いは氏名を10文字までの全角カタカナまたは漢字で入力後、「Enter」キーを押します。
また、氏名検索(F9キー)より患者を指定して、該当患者を呼び出すこともできます。

最初に表示される診療年月は、当日(日付設定した場合はその日付)の年月となります。
収納データが無い月の場合はエラーメッセージを表示後、診療科は空白表示されます。







請求内訳のある診療科はコンボボックスより選択します。
診療年月は、「前月」(F6キー)または「次月」(F7キー)で変更できます。
また、画面左上の診療年月欄で呼び出したい年月を直接入力することでも変更可能です。

2.7.2 請求の照会

入力された患者番号から該当患者の1ヶ月毎の請求情報を表示します。
当月以外の請求情報を照会する場合は「前月表示」「次月表示」のボタンを押下するか、診療年月欄に該当年月を直接入力します。
伝票毎の請求内容を表示します。

 
「番号」列:画面表示上の連番です。請求データに対して「再計算」・「入金」等の処理を行う場合に選択番号欄に該当する番号を表示します。
「伝票番号」列:診療行為入力時に自動付番された伝票番号を表示します。
「診療科」列  :診療行為入力を行った診療科を表示します。
「入外」列:入院、外来の別を表示します。
「保険」列:診療行為入力時に使用した保険組合せを表示します。
「負担(%)」列:患者負担の割合を百分率で表示します。
「発行日」列:診療行為入力を行った日または診療行為入力画面で訂正を行った日を表示します。
「診療日」列:診療日を表示します。
「請求金額」列:請求金額(患者負担金額)を表示します。
「未収金額」列:請求金額に対する未収金額を表示します。(患者への返金が発生している場合はマイナス表示をします。)
「状態」列:患者の支払い状況を表示(以下の内容)します。
        入金済 :請求金額≦入金額 の状態
        未入金 :請求金額>入金額 の状態
        請求額なし:患者の負担金額がゼロ円の状態
また、外来未収額、入院未収額欄では、過去の未収金及び過入金を集計して入院・外来別に表示します。

請求内容の詳細を表示させる場合は、選択番号の欄に参照したい請求番号を入力後、「確定」キーを押下すると請求確認画面へ遷移します。

請求一覧画面では、請求情報の照会以外にも以下の処理を行うことが可能です。
請求書の再発行 選択番号を入力し、「再発行」(Shift+F2キー)を押下することにより、指定した請求書の再発行を行います。
再計算 会計照会画面で診療行為内容の修正を行った後、「再計算」(F4キー)を押下することにより、請求金額の再計算を行い、最新の結果を表示します。
支払証明 「支払証明」(Shift+F4キー)を押下することにより指定した支払証明書の発行を行います。
返金 再計算により入金額が請求金額を超えた状態になった場合に「返金」(F5キー)を押下することにより、過納分の入金額を返金済みの状態とします。
入金 未収状態にある番号を指定して「入金」(Shift+F5キー)を押下することにより請求確認画面へ遷移し、入金情報の登録を行います。
一括入金 未収(過入金)状態の請求データがある場合に「一括入金」(Shift+F6キー)を押下することにより、一括して入金を行う(一括入金処理)か、または個別に収納を指定して入金処理を行う(個別入金処理)ことができます。
入金取消 請求データ作成後に患者からの入金が無かった場合には、「入金取消」(F8キー)を押下することにより入金が無い状態(未入金の状態)とします。
未収検索 未収(過入金)状態の請求データがある場合に「未収検索」(Shift+F9キー)を押下することにより、一覧を表示します。
履歴修正 過去の入金の履歴に対して修正入力を行う場合は、「履歴修正」(Shift+F11キー)を押下することにより請求確認画面へ遷移し、入金情報の修正を行います。

2.7.3 請求内容の詳細を照会

「確定」(F12キー)を押下すると請求確認画面へ遷移し、請求一覧画面で選択された請求データの詳細情報の閲覧ができます。
患者の請求額に対する入金額の追加入力及び過去の入金額の変更を行うときは、「入金」(Shift+F5キー)または「履歴修正」(Shift+F11キー)より請求確認画面へ遷移します。



項目の説明

表示欄
・処理内容・・・ 請求一覧画面で指示された「入金」、「履歴修正」、「照会(確定キー押下時)」のいずれかの機能を表示します。コンボボックスにより処理内容を変更する事が出来ます。
・伝票番号・・・ 診療行為入力時に自動付番された伝票番号を表示します。
・状態・・・・・患者の支払い状況を表示します。
・発行日・・・・診療行為入力を行った日または診療行為入力画面で訂正を行った日を表示します。
・保険分(点) 診療科〜その他・・・診療区分毎の保険適用点数を表示します。
・合計点数・・・"診療科〜その他"までの合計点数を表示します。
・自費分(円)・・ 診療区分毎に保険適用外の金額を表示します。
・その他自費・・ 自費の金額を表示します。
・その他計・・・ その他自費の小計を表示します。
・消費税・・・・・その他自費に掛かる消費税金額を表示します。
・薬剤一部負担・・患者負担分の薬剤一部負担金を表示します。(※平成15年4月より廃止)
・老人一部負担・・老人保険適用患者の一部負担金を表示します。
・公費一部負担・・公費の患者負担金を表示します。
・一部負担金計・・「薬剤一部負担」、「老人一部負担」、「公費一部負担」の合計額を表示します。
・今回請求額・・患者請求額を表示します。
          患者請求額=保険分負担金額+自費分負担金額+その他計+消費税+一部負担金計
・入金額・・・・・請求額に対する入金済額を表示します。
・未収残額・・・請求額に対する未収額を表示します。(患者への返金が発生している場合はマイナス表示をします。)
・前回未収・・・表示されている請求データより過去の請求データの未収合計額を表示します。
・合計未収額・・「未収残額」+「前回未収」を表示します。

履歴欄
・枝番〜状態・・請求データに対して行った過去の処理を履歴として表示します。
・枝番選択欄・・・入金額及び入金日の変更を行う場合に番号を指定します。
入力欄
・入金額・・・・・入金額の変更時に入力します。但し、請求額を超過する入力は出来ません。
・入金日・・・・・入金日の変更時に入力します。
・入金方法・・・入金方法を選択します。システム管理「1041 入金方法情報」に登録した項目が選択可能になります。
・領収書兼請求書・・・「発行あり」「発行なし」を選択出来ます。デフォルトはシステム管理「1001医療機関情報―基本」の請求書発行フラグの設定によります。

請求確認画面 機能説明


  • 「入金」「履歴修正」「確定(照会)」キーで画面遷移後も、処理内容変更キー(F3キー)により、処理内容を変更する事が出来ます。またはコンボボックスより変更が可能です。
     押すたびに「入金」→「履歴修正」→「照会」と切り替わります。

  • 「印刷」(Shift+F12キー)
     履歴欄の枝番を指定し、印刷ボタンを押すことにより、該当の履歴の領収書を印刷する事が出来ます。

  • <入金の入力例>

    未収額3520円を9月25日に現金として入金する。
    処理内容区分を「1 入金」にします。
    入金額、入金日、入金方法を各入力欄へ入力します。
    領収書を発行したい場合は、「1 発行する」を選択します。入金額が請求額に満たない場合は一部入金分の領収書として発行されます。

    ↓「登録」をします。

    <履歴修正の例>

    入金額3520円を2000円に変更する。
    処理内容区分を「2 履歴修正」にする。
    対象の番号を選択し、入金額の変更を行います。

    ↓「登録」をします。

    2.7.4 一括・個別入金の入金処理

    「未収検索」機能

    未収(過入金)状態の請求データがある場合、「未収検索」(Shift+F9キー)を押下することにより、全請求情報を対象に一覧に表示します。

    続いて入金(返金)処理を行う場合、選択番号に対象とする番号を入力するか、またはクリックして選択します。
    これにより、遷移元の請求一覧画面には該当請求データのある診療年月の請求情報一覧を表示します。






    複数の未収(過入金)に対して入金または返金があった場合は、「一括入金」(Shift+F6キー)から一括または個別に処理を行うことができます。


    「一括入金」の入金処理について

    「一括入金」(Shift+F6キー)を押下することにより、一括して入金を行う(一括入金処理)か、または個別に収納を指定して入金処理を行う(個別入金処理)ことができます。


    未収または過入金状態にある請求データを一覧に表示します。
    一覧表示されている順番は、伝票発行日の昇順、入外区分の昇順、伝票番号の昇順となります。

    項目の説明

    [入外区分] ・・・・・・・・・未収(過入金)状態の請求データについて、全請求データを一覧に表示する他、入院・外来別に一覧に表示をすることができます。
                   コンボボックスより選択します。

    [選択番号] ・・・・・・・・・一覧の請求データを選択します。
                   ただし、「個別入金処理」時のみ、選択することができます。

    [外来未収額・入院未収額]・・・外来分・入院分の各合計未収額を表示します。
                   過入金の場合にはマイナスで表示します。

    [一括に入金処理を行なう]・・・入金の取り扱いコンボボックスの区分に応じて一覧の請求データに対し、一括入金処理を行います。
                   ただし、マイナス(過入金)の請求データについては、一括入金処理時には処理対象外とします。

    [入金の取り扱いコンボボックス]・・・一括入金処理時のみ選択可能です。
                   初期値はシステム管理マスタにて設定された内容を表示します。

                   1:伝票の古い未収順に入金
                            入金額を伝票発行日の古いデータから順に入金します。

                   2:伝票の新しい未収順に入金
                            入金額を伝票発行日の新しい未収データから順に入金します。

    [外来入金額・入院入金額]・・・一括入金処理時に外来分・入院分各請求データへの入金額を入力します。
                      入力可能な入金額の上限額については、"入金上限額"欄に表示されている金額までとなります。

    [入金上限額]・・・・・・・外来未収額(入院未収額)から過入金(マイナス)分を除いた金額を表示します。

    [個別に収納を指定して入金処理を行なう]・・・一覧の請求データを1件ずつ選択し、入金処理を行います。
                               マイナス(過入金)の請求データについても処理することができます。

    [入金額]・・・・・・・・・・個別入金処理時に選択された請求データへの入金額を入力します。
                 入力可能な入金額の上限額については、"入金上限額"欄に表示されている金額までとなります。

    [入金上限額]・・・・・・請求データの未収額を表示します。

    [入金日]・・・・・・・・・・請求データへの入金日を入力します。
                 初期表示はシステム日付を表示します。

    [入金方法]・・・・・・入金方法を選択します。システム管理「1041 入金方法情報」に登録した項目が選択可能になります。


    ファンクションキーの説明
    「戻る」(F1キー)
       遷移元の画面に戻ります。
    「クリア」(F2キー)
       画面の表示内容を初期表示(または登録直後)の状態にします。
    「入金日」(F4キー)
       入金日欄へカーソルを移動します。
    「一括/個別」(F8キー)
       一括入金処理か個別入金処理かを選択します。
    「登録」(F12キー)
       入金処理された請求データに対し、更新処理を行い登録します。

    <一括入金処理の操作>
     "一括に入金処理を行う"を選択し、その下の"入金の取り扱い"コンボボックスを指定します。
    入金の取り扱いコンボボックスについては、システム管理マスタの「収納機能情報」で設定した内容を初期表示します。
    外来入金額または入院入金額欄に入金額を入力し、「Enter」キーを押下します。
    コンボの区分に応じて入力された入金額を自動で割り当てて、一覧の未収金額、今回入金額が更新されます。
    なお、一覧の未収金額欄にマイナス(過入金)表示がある場合に、「一括入金処理」が選択されたときは過入金請求データに対しての処理は行われません。
    後述する「個別入金処理」にて手動による処理を行って下さい。

    <例1>外来入金額 3,000円
    入金の取り扱い=「1 伝票の古い未収順に入金」  の場合
    外来入金額欄に3,000円を入力し、「Enter」キーを押下します。


      ↓伝票の古い未収順に、3,000円を自動で振り当てます。
    マイナス(過入金)の請求データがある場合は、処理対象外とします。


    <個別入金処理の操作>

    一覧の請求データを1件ずつ選択し、個別に入金処理を行います。
    "個別に収納を指定して入金処理を行なう"を選択し、一覧から該当の請求データを指定します。入金額欄を入力し、「Enter」キーを押下します。
    入金額欄には対象請求データの未収金額を初期表示しています。
    <例1>9月17日分の未収額 −1,260円 の場合
    一覧より該当の請求データを指定します。入金額欄に−1,260円が初期表示されます。
    マイナス(過入金)の場合の入金額の入力可能範囲は、0円から過入金分までとします。



      ↓


    <例2>10月8日分の未収額 380円が入金された場合



      ↓


    入金処理完了後は、「登録」(F12キー)を押下して請求データの実更新を行います。

    2.7.5 支払証明書(年間領収書)の発行           
    患者を呼び出した後、請求一覧画面の「支払証明」(Shift+F4キー)を押下すると支払証明書印刷画面を表示します。



    証明期間と、帳票の種類をそれぞれ指定して印刷キーを押下します。
    入力例は'診療年月日'とし、証明する期間を'平成15年12月1日〜平成16年1月31日'、帳票は'日別支払証明書'を指定しています。



    項目の説明

    ・期間・・・・・・診療年月日、年、年度のいずれかを選択します。
            診療年月日を選択した場合、指定した期間に伝票発行したものを対象とします。
            証明する期間の入力が必須となりますが、初期値は当日(日付設定した場合はその日付)を表示します。
            年は、指定した年(1月〜12月)を対象とし、年度は指定した年度(4月〜翌3月)を対象とします。
            証明する期間については、年と年度はいずれも左側の項目のみに年号を指定します。
            このとき、"415"と入力すると"H15"(平成15年)と表示されます。

    ・帳票・・・・・・日別支払証明書は、診療のあった日と保険点数、支払金額を印刷します。
            月別支払証明書は、診療のあった月とその月の合計保険点数および合計支払金額を印刷します。
            ※各帳票の支払金額については、診断書等の保険適用外の金額も含めた総額を支払金額欄に記載します。

    2.7.6 一部入金(返金)の領収書発行

    一部入金(返金)に対して領収書の再発行が出来ます。

    例)9月17日 1,260円に対して
      10月1日 500円
      10月8日 760円 の入金がある場合


    1) 再印刷したい履歴を選択します


    2) 印刷(Shift+F12キー)を押します

    一部入金の領収書が再印刷されます。
    この時、入金欄の「請求書兼領収書」の発行区分は関係なく印刷されます。


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