2.5 診療行為
 2.5.2 入力の基本操作

 (1)入力画面説明

画面上部は患者の基本情報を表示します。

  「患者番号、患者氏名(カナ)、性別、使用する保険組合せ、負担割合」
  「診療日、患者氏名(漢字)、生年月日、診療科、主科のドクター」

<保険組合せの初期表示について>
診療行為入力画面に患者を呼び出したとき、受診履歴がある場合には最終受診時に使用した保険組合せを表示しますが、
受診履歴がない場合には保険・公費の数の多い保険組合せを初期表示します。労災保険または自賠責保険がある場合にはこれらの保険を優先して表示します。
但し、初期表示される保険組合せが必ず使用する保険とは限りませんので、算定する保険組合せが異なる場合にはコンボボックスから選択して下さい。

<主科のドクターの初期表示について>
診療科の下に表示されるドクターは、以下の順位で主科のドクターとして初期表示を行います。
(※「主科」とは、診療行為画面上段のコンボボックスで指定されている診療科を指します。)

     
  1. 「受付」をした場合は選択したドクターを表示
  2.  
  3. 「受付」をしていないときで当日選択した診療科に受診履歴がある場合には、当該診療科の最終受診日のドクターを表示
  4.  
  5. 1または2でもない場合は、当日選択した診療科のドクターを表示
       (ただし、システム管理マスタにて1診療科に複数のドクターが設定されている場合は職員コードの一番小さいコードに該当するドクターを表示)

なお、初期表示されるドクターは「複数科保険」(Shift+F6キー)より変更することができます。
操作方法については、「2.5.2(8) 複数科(保険)入力」を参照して下さい。

画面中央は診療行為の入力を行い点数結果などを表示します。
「診区」列  診療区分のことで剤の先頭にあたる行にのみ表示します。
「入力コード」列 診療行為コードや使用量、回数などを入力します。
「名称」列 入力された診療行為コードの名称を表示します。
「数量」列 入力された数量と単位を表示します。
「点数」列 剤単位に算定した点数を表示します。
「回数」列  剤の回数(日数)を表示します。
「計」列  剤単位に点数の小計を表示します。
「受診履歴一覧」 診療日、受診科、保険組合せを表示します。

画面下部

「合計点数」 診療日に算定している点数を表示します。
「最終来院日」 最後に受診した年月日を表示します。
「初診算定日」 直近で初診料を算定した診療日を表示します。
「未収金」 未収金額がある場合に表示します。
「当月点数累計」 当診療日も含め、月の合計点数を表示します。
「DO選択」 DO検索を行う際に複写したい診療日の番号を入力します。
「 頁 」 診療行為入力画面のページ数を表示します。
「禁忌情報」 患者登録画面で入力した"禁忌・アレルギー・感染症"を表示します。

ファンクションキーの説明

下段 左側より
「戻る」(F1キー) 前画面へ戻ります。
「患者取消」(F2キー) 患者の基本情報と診療行為をクリアします。
「前回患者」(F3キー) 前回患者番号の入力のあった患者を呼び出します。
「訂正」(F4キー) 以前来院分の診療行為データが訂正できます。
「入力CD」(F5キー) 現在、画面に入力のある診療コードに対し医院独自の入力コードの作成・登録ができます。
(詳細については、「2.5.6 入力コードの設定方法(2)診療行為入力からの入力コード設定」を参照して下さい)
「前頁」(F6キー) 前ページに戻ります。
「次頁」(F7キー) 次ページへ移ります。
「DO」 (F8キー) 患者の過去の診療データより、入力内容を現在入力中の画面へ複写します。
(詳細については、「2.5.7 DO検索からの入力方法」を参照して下さい)
「氏名検索」(F9キー) 氏名による検索ができます。
(詳細については、「2.5.1 患者の指定」を参照して下さい)
「予約登録」(F10キー) 患者来院日の予約・登録ができます。
(詳細については、「2.4.1 予約登録」を参照して下さい)
「受付一覧」(F11キー) 当日、受付登録のあった患者一覧を表示します。
また、一覧印刷や複数端末を使用時の一覧の更新が行えます。
「登録」(F12キー) 診療行為データを登録します。

上段 左側より
「診療選択」(Shiftキー+F1キー) 患者の基本情報の選択入力ができます。
(詳細については、「2.5.9 1回の診療で複数の保険入力方法 (2)1回の診療で、主保険が同一である1つ以上の保険組合せがあった場合」を参照して下さい)
「クリア」(Shiftキー+F2キー) 診療行為データをクリアします。
「セット登録」(Shiftキー+F3キー) 医院独自の診療行為セット作成ができます。
(詳細については、「2.5.5 セットの登録方法」を参照して下さい)
「受付」(Shiftキー+F4キー) 患者の受付確認・登録ができます。
(詳細については、「2.1 受付」を参照して下さい)
「患者登録」(Shiftキー+F5キー) 患者情報の確認・登録ができます。
(詳細については、「2.2.3 患者情報の入力」を参照して下さい)
「複数科保険」(Shift+F6キー) 1回の行為入力で複数科、複数保険の同時入力ができます。
  (詳細については、「2.5.2(8) 複数科(保険)入力」を参照して下さい)
「病名登録」(Shiftキー+F7キー) 病名の確認・登録ができます。
(詳細については、「2.6 病名」を参照して下さい)
「収納登録」(Shiftキー+F8キー) 入金及び、未収金情報の管理を行います。
(詳細については、「2.7 収納」を参照して下さい)
「会計照会」(Shiftキー+F9キー) 診療行為をカレンダー表示し、確認及び修正を行うことができます。
(詳細については、「2.8 会計照会」を参照して下さい)
「算定履歴」(Shiftキー+F10キー) 算定の上限回数がある診療行為や、回数により逓減算定を行う診療行為などを算定した場合に、算定履歴情報として一覧に表示します。
「算定」(Shift+F11キー) 現在、使用しません。
「中途終了」(Shiftキー+F12キー) 診療行為の入力途中で終了することができます。
なお、入力されたデータは保持しています。
「中途表示」ボタン 中途終了中の患者の一覧表示を行います。

 (2)入力方法

    [診療種別区分]
    [診療行為コード]
    [薬剤コード]△[数量]
      :
    [薬剤コード]△[数量]
    [材料コード]△[数量]
      :
    [材料コード]△[数量]*[回数(日数)]

となります。
各診療区分別に多少異なりますが基本的には入力形式はこのようになります。
数量や回数について省略した場合は”1”が入力されたこととして処理を行います。
ただし、回数を入力することによって剤終了の判定をする為、場合によっては省略できないこともあります。

<入力例1>


<入力例2> テンキー部を使用しての入力方法

"/"について
入力コード欄の診療行為コードと数量の間の空白は、"/"(全角、半角可)を入力し空白とすることも可能です。
但し、時間加算区分コードと診療行為コードの間の空白(2.5.4(1)診察料−(4)入力例を参照)等、
画面左から2桁目までに空白を挿入する場合には"/"は使用できません。先頭に"/"を入力した場合には
カタカナ入力画面(2.5.3診療行為コードの検索(2)カタカナ入力支援を参照)へ、"//"(全角、半角可)を入力した場合には検索画面へ遷移します。

「Enter」キーについて
テンキー部の「Enter」キーは次の行へカーソル移動する処理のみを行いますので、
押下時には診療行為の名称や点数は表示されません。通常の「Enter」キーを押すことにより、まとめて計算を行い、表示します。


        ↓ 通常の「Enter」キーを押下します。


同様にしてその他の薬剤も入力します。


        ↓


<入力例3>コメント文を使用する場合

定型化された厚生省のコメントマスタを使用する場合は、"//"(全角、半角可)を入力すると検索画面へ遷移します。
ユーザー登録のコンボボックスにある「4:コメント」より、使用するコメントを選択して「Enter」キーを押下します。

"健康診断から"を選択して入力した例

      ↓

ユーザー登録のコンボボックスにある"コメント"以外のマスタ(用法、部位、その他、労災)についても同様の操作方法となります。
詳細については「2.5.3診療行為コードの検索(4)その他の検索」を参照して下さい。

<入力例4>"810000001"(フリーコメント)を使用する場合

定型化された厚生省のマスタ以外のコメントを記載する場合は、コード番号"810000001"を用いて、任意の文字を入力します。
1行に全角40文字までの入力およびレセプトへの印字が可能です。
入力コード欄へ"810000001"と入力すると名称欄へカーソルが移動しますので、コメント文をワープロ入力します。
例ではコメントが40文字を超えるため、2行分けてコメントの入力を行っています。

<入力例5> 包括分診療行為入力をする場合

<包括分診療行為入力について>
システム管理マスタ「1007 自動算定・チェック機能制御情報」で“包括登録”を「包括分入力をする」と設定したとき、保険組合せコンボボックスで「9999 包括分入力」を選択することが可能になります。
これは、外来の総合診療料または入院基本料に包括される診療行為について入力を可能とするもので、統計情報などに用いるために包括分診療データを登録可能とした機能です。保険診療分を入力する際に包括分の点数を自動的に省くものではありません。

“寝たきり老人在宅総合診療料”に包括分の診療行為入力を行う場合

包括分の診療行為入力は、保険診療分の診療行為入力の前後どちらでも構いません。
以下に挙げる入力例では、先に保険診療分である“寝たきり老人在宅総合診療料”を登録したとして、包括分の診療行為入力方法から説明します。

“寝たきり老人在宅総合診療料”を登録後、再度患者を呼び出して保険組合せコンボボックスに「9999 包括分入力」を指定します。このとき、確認メッセージを表示します。


2.5.2-1.PNG

「OK」を押下した場合は、画面がクリアされるので入力コード欄の先頭行から包括分の診療内容を登録します。
「NO」を押下した場合は、画面表示内容を保持したまま、包括分入力へ切り替わります。
以下の画面入力例は、「OK」を押下して包括分の診療内容のみを入力した例です
2.5.2-2.PNG

   ↓
2.5.2-3.PNG

入力後は、「登録」(F12キー)を押下すると診療行為確認画面へ遷移します。通常、確認画面から「登録」キーを押下すると請求確認画面に遷移を行いますが、包括分については請求データを作成しないため、確認メッセージを表示してここで登録を行います。
2.5.2-4.PNG

包括分の登録を行うと、診療行為入力画面の画面右側の受診履歴表示欄には“9999”で包括分入力を表示します。
2.5.2-5.PNG

<包括入力分の取り扱いについて>

 (3)編集方法

  1.削除  
  行単位 : 行削除を行う入力コード列を消去(空白)するか、或いは入力コード列の先頭に空白を挿入して
「ENTER」キーを押します。
また、診療行為コードの後を1文字空白とした後に"0"を入力することでも行削除が行えます。
  剤単位 : 削除したい剤の入力コード列の先頭か、最後に"−(マイナス)"を挿入して「Enter」キーを
押します。剤削除は該当する剤のどの行に"−"を挿入しても、剤単位での削除が行えます。

    セフゾンカプセル100mgの剤を削除するために、例としてここでは用法の最後に"−"を入力していますが、剤削除時は該当する剤内であればどの行に"−"を付けても剤削除は行えます。

「Enter」キーを押します。


  2.挿入:
 行挿入:挿入したい行の1つ下の行の先頭か、行の最後に”+(プラス)“を挿入して「ENTER」キーを押します。

 ↓ソランタール錠50mgと用法コードの間に追加の薬剤を挿入するためには、用法コードの最後に"+"を入力します。

「Enter」キーを押します。

1行、入力行が挿入されるので算定するコードを入力します。

      ↓

診療行為内容をクリアするとき・・・「クリア」(Shift+F2キー)を押下します。
患者の基本情報と診療行為内容をクリアするとき・・・「患者取消」(F2キー)を押下します。
前回入力された患者を再度呼び出すとき・・・「前回患者」(F3キー)を押下します。
診療行為の入力途中で、一旦終了する場合・・・「中途終了」(Shift+F12キー)を押下します。
中途終了中のデータの中から、再度入力を行うとき・・・「中途表示」(Ctrl+Shift+F12キー)を押下します。
診療行為内容を登録するとき・・・「登録」(F12キー)を押下します。


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