第2章 日次業務2.5 診療行為2.5.2 入力の基本操作 > (7) 請求確認について
2.5 診療行為
 2.5.2 入力の基本操作
 (7)-1 リアルタイムプレビュー
 (7)-2 診療行為確認画面で自動算定された剤の削除
 (7)-3 "入金額"の修正

(7) 請求確認について

診療行為内容の入力が全て完了したら、「登録」(F12キー)を押下して終了させます。
その時画面は、“診療行為確認画面”、“請求確認画面”へと遷移します。
“診療行為確認画面”は診療内容の確認、自動発生(自動算定)項目の確認、及び各種点数のカルテへの転記用として使用します。

また、自動算定された剤について削除をすることができます。
“請求確認画面”では請求点数及びや請求金額の確認や、今回診療分入金額欄を修正することにより
未収金を立てることができます。但し、入金額欄に入力出来るのは0円から請求額を超えない金額までとします。


 ・診療行為確認画面・
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(7)−1 リアルタイムプレビュー
診療行為確認画面より診療行為入力途中でのレセプトプレビュー(Shift+F1キー)を見ることが出来ます。

2.5.2-7-100.png(950 byte)

プレビュー(Shift+F1)キーを押下します。
プレビュー画面が表示されます。


リアルタイムプレビューの前提条件および範囲・労災、自賠責を除く保険組合せを対象とします。
  • 排他制御設定を前提とし複数端末での各患者のリアルタイムプレビューを可能とする。(但し、排他制御を設定していなくても同一患者でなければ複数端末も可)

  • 診療行為入力途中の場合、収納情報を正しく取得できない為、一部負担金、OCR等に関する記載は正しくない場合があります。

  • レセプトの県単独処理(レセプトカスタマイズ部分)は処理でない為、表示できません。例)(乳)、(原)等の印字

  • リアルタイムプレビューを実行後、プレビューが表示される前に別の月または別の患者のリアルタイムプレビューを行った場合は、正しく表示されない場合があります。(最初のレセプトと次のレセプトが混じって表示される場合があります)

  • レセプト作成中(メニュー画面の42 明細書)のリアルタイムプレビュー処理は不可とします。

  • リアルタイムプレビューでは請求関係のデータは作成しません


<診療行為が入力されていない場合のリアルタイムプレビューについて>

診療行為が入力されていない場合

  外来:エラーメッセージを表示しプレビュー処理を行いません。
  入院:プレビューを行います(入院会計のみの表示となります)

レセプト記載する診療行為が入力されていない場合

  例)文書料のみ入力され、保険請求する診療行為が無い場合
  外来:エラーメッセージは表示されません。プレビュー画面に遷移しますが、表示はされません。

  例)診療行為の入力が無く、入院会計も無い場合
  入院:エラーメッセージは表示されません。プレビュー画面に遷移しますが、表示はされません。


(7)−2 診療行為確認画面で自動算定された剤の削除

「削除」列に"◎"が表示してある剤について、算定しない場合には削除をすることができます。

<例>薬剤情報提供料を削除する
該当する番号を「削除剤番号」に入力するか、またはクリックします。「削除」列が"削"となります。
"削"の表示のある剤を再度クリックすると、削除を取り消すことができ、削除列の表示も"◎"へと戻ります。

なお、診療行為確認画面で削除の操作を行った後に「戻る」(F1キー)で診療行為画面に戻った場合は、再度全ての剤を自動算定します。算定しない場合には、同様の操作で削除を行ってください。

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 ・請求確認画面・
上記例題から請求確認画面へ遷移すると、薬剤情報提供料が削除されていることが確認できます。
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<項目の説明>

[発行日] 診療内容の入力をしている当日の年月日を表示します。
[伝票番号] 診療行為入力時に自動付番される伝票番号です。
[保険分(点)] 診察料や投薬料など各診療区分の合計点数です。
[自費分(円)] 診察料や投薬料など各診療区分の合計金額です。
[その他自費] 消費税なし・・診断書などの自費分にかかる消費税を計上しません。
消費税あり・・自費分の消費税を計算して別に計上します。
[労災保険適用分(円)] 労災の円建て項目を表示します。
[調整金] 診療行為に係わらない請求金額の変更があれば調整金として入力します。
調整金額はマイナス(−)をつけた額も入力可能ですが、今回請求額がゼロ以下にならない範囲での入力とします。
[薬剤一部負担金] 患者負担分の薬剤一部負担金を表示します。
[老人一部負担金] 老人保険適用患者の一部負担金を表示します。
[公費一部負担金] 公費の患者負担金を表示します。
[今回診療分請求額] 今回診療分の請求額を計上します。
[前回までの未収額] 外来分を表示します。前回までの未収金と過入金を集計した結果、合計額がプラスになる場合は"前回までの未収額"欄に編集を行います。入院分の未収金がある場合は、入金方法の下に赤字で表示します。
[入金額] 請求額に対する今回診療分の入金額を計上します。
入金額欄は"入金の取扱い"コンボボックスの指定した区分によって、入力可能となる金額の上限が異なります。
操作方法は、(7)−3"入金額"の修正にて説明します。
[入金の取扱い] コンボボックスから選択します。
(初期値の設定はシステム管理マスタの「診療行為機能情報」で行います)
コンボボックスの内容については、以下のとおりです。
1:今回請求分のみ入金
 今回請求分のみ入金処理を行い、他の未収データへの入金処理は行いません。
2:今回分・伝票の古い未収順に入金
 入金額が今回請求額を超える場合、先に今回請求分の入金処理を行い、残金は他の未収データへと振り分けられます。
 このとき、残金の振り分けは伝票発行日の古い未収データから順に行われます。
 同日に複数の未収データがある場合は、伝票番号の小さいものから入金処理を行います。
 なお、入金額が今回請求額以下の場合には今回請求分のみに入金処理を行います。
3:今回分・伝票の新しい未収順に入金
 入金額が今回請求額を超える場合、先に今回請求分の入金処理を行い、残金は他の未収データへと振り分けられます。
 このとき、残金の振り分けは伝票発行日の新しい未収データから順に行われます。
 同日に複数の未収データがある場合は、伝票番号の大きいものから入金処理を行います。
 なお、入金額が今回請求額以下の場合には今回請求分のみに入金処理を行います。
4:伝票の古い未収順に入金
 入金額を伝票発行日の古いデータから順に入金します。
 残金がある場合は、今回請求データへ入金を行います。
5:伝票の新しい未収順に入金
 入金額を伝票発行日の新しい未収データから順に入金します。
 ただし、今回請求分を除きます。
 残金がある場合は、今回請求データに入金を行います。
[前回までの返金] 外来分を表示します。前回までの未収金と過入金を集計した結果、マイナスになる場合は"前回までの返金"欄に編集を行います。
[合計未収額] 外来分を表示します。前回までの未収金と今回請求額の合計で未収金の表示をしています。今回分に未収が無ければ、前回までの未収金のみが繰り越しとなります。
[請求書兼領収書] コンボボックスから選択します。(初期値の設定はシステム管理マスタの「医療機関情報ー基本」で行います)
[院外処方せん] コンボボックスから選択します。(初期値の設定はシステム管理マスタの「医療機関情報ー基本」で行います)
[薬剤情報] コンボボックスから選択します。(初期値の設定はシステム管理マスタの「医療機関情報ー基本」で行います)
[ドクター] コンボボックスから選択します。(初期値の設定はシステム管理マスタの「職員情報」で行います)
[発行方法] 複数の科(保険)の入力を行った場合に請求書兼領収書の発行方法をコンボボックスから選択します。
 1 診療科・保険組合せ別に発行
 2 保険組合せ別に発行
 3 診療科別に発行
 4 全体をまとめて発行(初期値の設定はシステム管理マスタの「診療行為機能情報」で行います
[診療費明細書] 医療費の内容がわかる明細書を発行します。初期表示をシステム管理−「1001 医療機関情報ー基本」で設定が出来ます。
[U・P] この機能は日レセ本体にない機能(ユーザの作成した処理プログラム)を実行する事が出来ます。システム管理−「9700 ユーザプログラム起動管理情報」を参照してください。
操作説明については、サポートベンダーへお問い合わせください。

<ファンクションキーの説明>

「戻る」(F1キー)
   診療行為入力画面へ戻ります。
「調整」(F2キー)
   調整金欄へカーソル移動します。
「保険切替」(F5キー)
   複数保険のまとめ入力を行った場合に、請求確認画面の表示の切り替えを行います。
「診療科切替」(F6キー)
   複数科のまとめ入力を行った場合に、請求確認画面で表示の切り替えを行います。
「登録」(F12キー)
   診療行為内容を登録します。


(7)−3 "入金額"の修正

入金額欄に初期表示される金額は、"今回診療分請求額"に対する今回診療分の入金額を計上しています。入金額欄の金額は変更することができます。

入力可能となるのはいずれも'0円'から'各上限額'までとなり、この上限額は"入金の取扱い"で選択した区分により異なります。


<例1> "今回請求額"以下の入金額への変更
"今回診療分請求額"は3,460円だが、本日の入金額が3,000円だった場合
"入金額"欄の金額を3,460円から3,000円に修正します。
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「登録」(F12キー)を押して終了させます。
これにより、460円が未収金としてあがってきます。
未収金の修正は、「収納登録」(Shift+F8キー)からも行えます。
「2.7.3 請求内容の詳細を照会」を参照して下さい。)


<例2>"合計未収額"以下の入金額への変更
 本日 今回請求額 5,000円 / 他に2件の未収 (未収額 3,000円・未収額 4,000円 )のとき、入金額6,000円の場合

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[入金処理前の状態]
 5/10 未収額     3,000円 
 5/15 未収額     4,000円
 5/18 今回請求額  5,000円
上記例題を使用して、入金額が割り当てられた場合の内訳を"入金の取扱い"欄の各設定別に説明します。
[入金の取り扱い="1" の場合]
・入金額欄に 6,000円を入力した場合、今回請求額を超えた金額が入力されているため入力エラーとなります。
   
[入金の取り扱い="2" の場合]
 今回分、伝票の古い未収順に入金処理を行います。
 5/10 未収額  2,000円 (入金額 1,000円 )  2
 5/15 未収額  4,000円 (入金額     0円 )  3
 5/18 未収額      0円 (入金額 5,000円 )  1  ←入金の優先順位
[入金の取り扱い="3" の場合]
 今回分、伝票の新しい未収順に入金処理を行います。
 5/10 未収額  3,000円 (入金額     0円 )   3
 5/15 未収額  3,000円 (入金額 1,000円 )  2
 5/18 未収額      0円 (入金額 5,000円 )  1
[入金の取り扱い="4" の場合]
 伝票の古い未収順に入金処理を行います。
 5/10 未収額      0円 (入金額 3,000円 )  1
 5/15 未収額  1,000円 (入金額 3,000円 )  2
 5/18 未収額  5,000円 (入金額     0円 )  3
[入金の取り扱い="5" の場合]
 伝票の新しい未収順に入金処理を行います。
 5/10 未収額   2,000円 (入金額 1,000円 )  2
 5/15 未収額       0円 (入金額 4,000円 )  1
 5/18 未収額   5,000円 (入金額     0円 )  3

なお、診療訂正により今回入金額がマイナス(過入金)となった場合、他の未収データにマイナス金額を充当する操作については、収納登録の「一括入金」画面にて充当先を確認しながらの手動により行って下さい。


(7)−3 複数科・複数保険まとめ入力時の差額について
複数科(保険)のまとめ入力を行った場合に”まとめ差額“が発生する場合があります。
 まとめ差額については、「2.5.2 入力の基本操作 - (8) 複数診療科(保険)入力-(5) 複数科(保険)まとめ計算時の差額と調整金について」を参照してください。 



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